保育士だった頃のこと①
私は、なかなか人の名前と顔が覚えられません…
それでも、当然かもしれませんが、担任している子どもたちのことはすぐ覚えるので、普段は覚える気がないだけだと思います…
そして、その子たちのことは今でもはっきりも思い出すことができます。
結婚して、働いていた土地を離れてしまったので、当時の子どもたちと会う可能性はほとんどないと思います。
今はもう大人になってしまったあの子たち…
どんな風に成長したのかなぁ…とふと考えたりします。
そんな当時の子どもたちのエピソードも、たまに書いていきたいと思います。
(出てくる名前は全て仮名です)
サル太と散歩をしていたら、川にサギが立っていて、思い出した子がいます。
あっちゃん(当時2歳)
あっちゃんは、老舗の和菓子屋さんの一人息子で、2歳なのにすごくしっかりした子でした。箸の使い方も上手、お昼寝の前に脱いだ服は正座して畳む…など、行動の一つ一つが丁寧というか、きちんとしているのです。
そんなあっちゃんは、言葉遣いも丁寧で…
ある日の散歩中、川にサギが立っていると…
「先生!あそこに、サギさんが立っていらっしゃいます!」
2歳児の幼い話し方でサギに敬語を遣うのを聞くと、かわいくておもしろくて、つい笑ってしまったことを思い出しました。
そして、忘れられないのが、あっちゃんの挨拶です。
散歩中、ご近所の方に会ったら子どもたちも挨拶をするのですが、あっちゃんの挨拶は他の2歳児とは違います。
「いつもお世話になってます。」
きっと、お店で接客されている御両親や、おじいちゃんおばあちゃんの姿をよく見ているのでしょうね。
今頃、立派な〇〇代目になっているのでしょうか。